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海底に発見された二千年前の目薬

PASTICCACOLLIRIO
「目薬」と推定される物体

エトルリア海岸とも呼ばれるトスカーナの南岸部、ピオンビーノ付近の海底には、古代の難破船が沈んでいる。「ポッツィーノの難破船」というあだ名で呼ばれているその船は、紀元前140~130年頃のもの。船首は失われており、貨物が掲載されている中央部のみがトスカーナ沖に残されている。船の内部からは、歳月や海水によるダメージを受けずにほぼ完全な形で回収された小瓶が発見された。その中に入っていた物体も、環境による影響を受けることなく保存されていた。
それらはピサ大学化学・工業化学科および、フィレンツェ大学生物学科にて検査を受けた結果、古代時代の目薬であったろうと推定された。また、船内で確認されたその他の貨物(エフェソスのランプ、ギリシャ様式のアンフォラなど)から、船はギリシャからやって来たものと見られるため、目薬の製造元はギリシャと推定される。

RelittoPozzino
ポッツィーノの難破船内から発見された貨物の展示

瓶の中の「物体」は、色はグレー、直径およそ4cmほどの円盤型をした錠剤である。成分は、亜鉛華と塩化亜鉛が約80%を占めており、更に動物性及び植物性脂肪、松脂、蜜蝋、麻の繊維、炭、澱粉、花粉等などが加えられている。これらの要素は、現在も目薬に使用されているものであるため、この錠剤は眼病のために利用されていたと結論付けられたのだ。ことに亜鉛塩は、こんにちでも皮膚科・眼科では必要不可欠な要素で、潤いと清涼感を与え、抗細菌作用があることで知られる。
また4cmとサイズが大きく固形であることから、この薬品は瞼の上に直接付着させて薬効を発揮していたものと思われる。
ちなみに目薬はイタリア語で「collirio」と呼ばれ、ラテン語「collirium」を語源としているが、更に遡ると古代ギリシャ語「ҡоλλύρα」(collyra)という単語がラテン語の語源となっている。それが意味するところは「小さな丸い塊」。これにて、現代語のオリジンが、古代の目薬の形状にあるらしいことも判明。
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イタリア在住16年のジャーナリストが、一般メディア媒体では伝えられることの少ないイタリアを発信

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