イタリア通信

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求む 『ピッツァイオーロ』

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イタリア国内で、経済クライシスの下でも衰えることを知らないピッツァ産業は、もはや国の経済の救済手段とまで見做されている。
現在、イタリア国内にて運営されているピッツァ専門レストラン “ピッツェリア" はおよそ50,000軒(そのうちの半分はカットピザ店)。ピッツェリアにおける就労人口は240,000人とある。問題は、ピッツァ調理師としての公認資格「ピッツァイオーロ」を所持するスタッフが不足している点だ。
ピッツァイオーロの資格をもつスタッフを求める経営者のうち、五分の一が、特定資格なしの一般調理師を雇うことで台所をまかなわざるを得ない状況にあるという。更に興味深いのは、短期採用の求人ばかりが目につく中、ピッツァイオーロに関しては、その求人の80%が期間限定なしの正式採用という条件付きであること。
それでも見つからないピッツァイオーロ

イタリア全国にて総計 60,000 余にも登る“ピッツァイオーロ”の求人がありながら、その穴を埋められていないのは、その過酷な労働環境にも原因があるという。食材の下ごしらえから始まり、熱した窯の前に常時待機していなければならない立ち仕事は体力的にきつい上、その割には低賃金なので、「出来れば避けたい」職種カテゴリーに入ってしまったのだ。
失業率の高さが批判されながらも、失業者が職種を選び経済成長の回復が滞るという風潮の波は、イタリアをも呑み込んでしまった。
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Pizza World Show' / Parma デモンストレーションの一部

一方で、 'Pizza World Show' という インターナショナル・ピッツァ・フェアが、今月15日よりパルマにて開催され盛況を得た。この場においても呈示されたように、ジャンクフードからプレミアムカテゴリーまで、ピッツァの世界はニーズに応じて変容し発展を続ける、注目に値する産業である。そして、生地の組成から具となる食材の選択、そのコンビネーションと焼き加減を操る職人ピッツァイオーロの技はアートなのである。
けれども、イタリアにオリジンを発する「ピッツァ」という重要な食文化の技術の継承者が、まさにその発祥の地において不足傾向にあるという残念な現実が、ここにある。
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イタリア在住16年のジャーナリストが、一般メディア媒体では伝えられることの少ないイタリアを発信

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