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イタリア第一共和政の代弁者の死

Andreotti
ジュリオ・アンドレオッティ Photo by agf

現在日本で最も知名度の高いイタリア人政治家と言えば、ベルルスコーニだろう。
が、首相就任7回、さらに国防大臣8回、外務大臣5回を含む大臣20回以上歴任という経歴を持つ、60年にわたるイタリア共和国の政治の主人公はジュリオ・アンドレオッティ
1942年に創立され1994年まで存続し、イタリア政治において重要な役割を担った中道派キリスト教民主党の中心人物だったアンドレオッティ終身議員は、5月6日、ローマの自宅にて94歳で亡くなった。

国政においては28歳で内閣政務次官となり、7回にわたる首相の座では共産党との連立政権を巧みに導いた。
また外相として合計7年間外交にも腕をふるい、ニクソン大統領、サッチャー首相、ゴルバチョフ大統領など歴史を築いた世界の政治家と同じ舞台に立った。

政治家としての輝かしい経歴の一方で、アンドレオッティには数々の訴訟や、いまだに真相が解明されない事件の影がつきまとう。
特に、マフィア“コーザ・ノストラ”との関係が疑われ、ボス、トト・リーナとの親交など改悛した複数の元マフィアの証言も出た。
また、アンドレオッティに対して不利な記事を執筆していたジャーナリスト、ミーノ・ペコレッリが殺害された事件で、殺し屋の送り手であるとされたが、結局判決はくつがえされ無罪となっている。

Andreotti e Papa
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(左)とアンドレオッティ(右) 

信心深く、毎朝自宅近くの教会のミサにあずかっていたアンドレオッティは、ヴァチカンとのつながりが非常に強い政治家でもあった。
7代にわたる法王と親交を深め、「アンドレオッティはヴァチカンに耳を傾け、ヴァチカンはアンドレオッティに耳を傾ける」と双方の信頼の深さが語られた。
ジャーナリスト、ペコレッリ殺害容疑で裁判中だったアンドレオッティに、時の法王ヨハネス・パウロ2世が祝福を与えたというのは、有名なエピソード。

“神”、“魔王”―いずれも彼につけられたあだ名―双方の顔を持ち合わせ、光と闇を共に生きたアンドレオッティは、まさに政治家のなかの政治家と言える。










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