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コンコルディア その後

concordia raddirizzato
在りし日のコンコルディア(上)、船体を垂直に起こされた直後のコンコルディア

9月17日早朝4時8分。ジリオ島に船の汽笛が鳴り響いた。
座礁船コンコルディアを垂直に起こす、前代未聞の困難な作業が成功したことを告げる汽笛だ。
前日朝9時に始まり、19時間作業にあたった、総勢500人に上る多国籍のスーパー技術者チームをはじめ、寝ずに状況を見守った多くの島民たちが、一斉に歓喜に沸いた。
懸念された周辺水域の環境汚染も今のところ認められず、島民にとっては昨年1月以来の“佳き日”となった。

concordia ansa
Photo by Ansa

この世紀の一大イベントを報道するため、座礁直後と同様世界中からメディアがジリオ島へと詰めかけた。
作業終了とともにジャーナリストの大半は荷物をまとめて島を去り、コンコルディアの1件は落着したかのように見えるが、そうではない。
垂直に起こされた後、ケーブルなどで腐食の進んだ船体を固定する作業が進められていたが、それは船内捜索を再開するため。
第一目的はいまだ見つかっていない2人の犠牲者、乗客のシチリア女性と船内でボーイとして働いていたインド人男性を見つけることだった。
そして10日後の9月26日、捜索にあたっていた潜水夫が人の遺骸の一部を発見したと、国家安全機関の長官が発表。
「ほとんど奇跡」と述べた。
第4船橋付近で見つかった骨ということで、DNA鑑定が行われる。
これ以前にもスケッティーノ船長のパスポートが回収されており、継続中の裁判に影響を与える事故の原因にまつわる新たな証拠が現れる可能性も。

前方からみると船体は、海水につかり錆で変容した部分と、いまだ昔の面影を残す部分に分かれ、2つの船が合体したかのような姿を見せている。
座礁直後、夕暮れ時横たわる船上に多くのカモメガ群がる情景が何ともいえず不気味だったが、現在の“2つの顔を持つ”コンコルディアの姿も異様である。
コンコルディアはジリオ島で冬を越し、来年の春頃解体のためいずれかの港へと移される予定だが、その港にはトスカーナ州のピオンビーノに始まり、ジェノヴァ、パレルモ、はては外国の港も名乗りを上げており、まだ決まっていない。

“コンコルディアのその後”は、まだ続く。




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