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希望の地 弔いの海 ランペドゥーサ

lampedusa 1 ansa
救助された難民 Photo by Ansa

イタリア人の注目は内閣信任の舞台となったローマから、翌日、イタリア領最南端の島、ランペドゥーサへと移った。
ランペドゥーサ島に近い沿岸で未明に起きた、500人の難民を乗せた船の沈没という惨事のためだ。
船上での火災が原因で、船は転覆し海中に沈んだ。
救助された人は155名、まだ海底の船中内に回収されるべき遺体が残る。

lampedusa 2 ansa
海中から引き揚げられ、港に安置される犠牲者の遺体 Photo by Ansa

ランペドゥーサはアフリカの対岸にあたり、戦争や貧困を逃れてくる難民たちのヨーロッパの玄関となっている。
この島には多い時には毎週ゴムボートや木造の簡素な船にすし詰め状態で、難民が到着。
装備の悪い船や悪天候が原因による遭難も多いが、今回はその中でも最大の惨事となり、事故の翌日イタリアでは国中で犠牲者を追悼した。
沿岸警備隊のみならず、島の漁師たちも救援にあたったが、死体で満たされる海、波間に漂う子どもの靴などを見、ショックを隠せない。
皆が口をそろえて、「これほどに悲劇は見たことがない」と。

fiaccolata lampedusa
弔いの行列

市長が「埋葬する場所がない」と嘆くほど多くの犠牲者が出たが、難民の大半はソマリア人とエリトリア人。
よりよい生活を求めての希望への旅立ちのはずが、一転“死の船旅”となった。
4日夜、ランペドゥーサでは昼のミサに続き、犠牲者を悼むろうそくの行列に多くの市民が参加した。
ランペドゥーサにはアフリカだけでなく、最近では政情不安定なエジプト・シリアからの難民もやってくる。
ランペドゥーサにたどりついた後、イタリアより北、中央ヨーロッパへと向かうものが多い。
どんどん難民が押し寄せるランペドゥーサは、以前から国やヨーロッパへ対策を求めており、今回の惨劇にイタリア政府内でもヨーロッパへの対応要請が高まっている。
が、このような難民の悲劇の背景には、移住を希望する難民からお金をとり船旅をお膳立てする国際的な犯罪組織が存在しており、取り締まりが難しい。

一方日常生活の一部のように難民救助にあたるランペドウーサの人々の尽力に報いようと、イタリアを代表する週刊誌、“L'ESpresso”はランペドゥーサにノーベル平和賞を、という呼びかけを起こし、既に20,000を超える署名が集まっている。
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イタリア在住16年のジャーナリストが、一般メディア媒体では伝えられることの少ないイタリアを発信

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